Tita Media

山口県子育てサークルTITAが子育てをアートで彩るヒントを紹介するメディアです。

韓国から学ぶ子育て

 

3月はなんといっても

韓国ドラマとBTSにハマるという

韓国づくしの月でした。

 

学生時代、語学の勉強が好きで

フランス語、中国語

そして韓国語を勉強していた私ですが

これといって韓流好きというわけでもなく

韓国ドラマはドロドロしてクドいドラマだと思っていたし、K-POP好きの人は

「顔が好きなだけやろ」「AKB商法みたいなもんやろ」と思っていました。

(土下座して謝ります)

 

ところがどっこい

愛の不時着⇛梨泰院クラス⇛パラサイトという韓国ドラマ&映画の王道ルートを制覇する頃には

 

「もうこのまま、韓国沼から抜け出せないのでは?(白目)」

 

と心配になるほど面白くて楽しくて、がっつり韓流好きになっておりました。

 

冗談抜きで韓国のエンタメ、コンテンツって中毒性あるんですよ。

 

もうね、ハマったら最後。

 

《もう絶対離しませんよ?》みたいな狂気すら感じる。

 

でも、このままハマり続けたら生活に支障が出るレベルまで達したので残りわずかな理性を振り絞って4月に現実の世界へ戻って参りました。←

 

でもこの韓国の音楽、エンタメにハマったおかげで色々と気づけた事があります。

 

日本の課題、子育てに応用できそうなこと。

 

たくさんインプットできたのでそれを今日はシェアしたいと思います。

(ハマったからといってただ単に時間の浪費にだけにはさせないぞ!という無駄な意地です。)

 

まず、音楽「BTS」の話から。

 

ビルボード一位を獲得、グラミー賞ノミネートというワールドワイドのアイドルですが

BTSの楽曲を効くと、どこか懐かしく感じる曲がたまに混じっていることがあります。

往々にしてそれは昔の曲とバラードに多いです。

 

そして、そう感じる曲の作詞作曲者のクレジットをみてみると、大体、【HITMAN】 という名前があるのです。

 

このHITMANという方はBTSの事務所の代表取締役でもあり、有名な作曲家でもある方なのですが(パンPDという名前でも有名ですね。)

 

この方は中森明菜の大ファンでもあり、秋元康、日本のアニメにも影響を受けていると公言しています。

つまり日本の音楽や文化の影響を受けている方なんです。

 

韓国は90年代に入るまで日本の音楽は禁止されていて、パンPDを含めこの時代の音楽好きの若者はみんな、闇市から仕入れて聞いていたというのだから本当に日本の音楽を愛していたのでしょう。

 

だからなのか、この方が作詞作曲する歌は70-80年代の日本の音楽の香りがほのかに漂っているんですね。(私はこの時代の日本の音楽が大好きです。)

 

j-popの繊細で柔らかいメロディと日本語特有の行間を読むような曖昧で美しい歌詞。

 

それに洗練された歌とダンスが加わることで

K-POPらしい楽曲になっています。

 

やはり文化というのは0から1を生み出すものではなくて、その分野の先進国から技術や感性を学んで、アップデートしていくことで成長するんですよね〜。

 

今、韓国の音楽がノリに乗っているのは

音楽産業1位のアメリカや日本の音楽を貪欲に学び成長し続けたからだと思います。

 

1997年のIMF経済危機で外貨を稼ぐ重要性を韓国の国民みんなが意識し、国をあげてエンタメ産業に舵を切ってから約20年。

まさに世界で戦えるマーケットに成長していますよね。

 

日本も国をあげて日本文化を海外に広める

「クールジャパン」をやっていますが

悲しいことに大失敗しています。

 

きっとこの諸外国から学ぶ力が足りていないのでしょう。

ごりごりオススメの商品を薦められても、お客さんって引きますよね。

お客さんにとってのメリットを提示しないと買ってくれないわけです。

そして日本は間違いなく前者です。

マーケットを意識していなくて、ごりごり買って〜買って〜という空気読めない人になっちゃっています。悲しいな。

 

BTSの音楽に「アンパンマン」という曲があります。

 

そう、あの子どものヒーロー、アンパンマンを題材にした音楽です。

 

歌詞の内容はざっくり解釈して伝えると

 

僕は筋肉隆々の強い

ヒーローにはなれない。

バットマンみたいな

かっこいいレーシングカーもない。

でも、君が困ればアンパンを差し出して

寄り添うことはできる。

弱いヒーローかもしれない。

だけど、君に呼ばれたらいつだって助けに行くよ!

今の時代のヒーローはアンパンマンみたいな弱者に寄り添えるヒーローなんじゃないかな?

 

といった内容です。

これ聞いたときの衝撃たるや。

 

なにが衝撃かって、

 

アンパンマンニュータイプのヒーローとして捉えるんだ!」

 

という視点です。

 

私達はアンパンマンをただただ

子どものオモチャ、アニメとしてでしか

認識していません。

 

それを、ここまでカッコよく

「時代にあったヒーロー」として昇華するなんて、、びっくらこきました。

 

これも日本にある

"アンパンマン"という素材に

価値を見出して、自分たちの色をつけて

高いレベルで世界に見せつけている訳です。

 

あーどこまでもアップデートするのね、君たちは、、。

 

そこで思ったんです。

 

「あれ、日本ってめちゃくちゃ宝を持っている国なのに、その良さを活かして切れてないんじゃない?」

 

って。

 

アンパンマンとずっと接してきた日本人の誰かがこの曲作っても良かったのに、思い付かなかったのはなんで?

 

どんなに価値のある

刀や絵画、アニメキャラがあっても

その価値に気付かず眠らせていたら

日の目を浴びることはありません。

 

 

で、私達はこんだけ豊富な文化的な資源があるのも関わらず、呑気にアンパンマンを見て「ちょっとアンパンマンバイキンマンにやりすぎよね〜」ぐらいしか思いつかない(笑)

 

なんてマーケティングが下手なのだろうと思いました。

クールジャパンやってるお偉いさんと同じです。

 

昨今のエンタメ業界における韓国と日本の圧倒的な違いはこのマーケティング

分かりやすく言うと「宝を見つけ出す力」の差なんでしょう。

 

子育てでも同じことが言えますね。

 

子どもはみんな、それぞれ素晴らしい宝(得意なこと、好きなこと)を持っています。

 

その宝を活かすための環境を整えてあげることが親の使命だとも言えます。

 

そんな子どもの宝を見つけ出すためには

ビジネスであればマーケットを見る力、

子育てであれば「多面的に物事をみる力」が必要です。

 

アンパンマンのように

子どものアニメとしてだけで

捉えるのではなくて

新しい時代のヒーローと捉えてみる。

 

この物事を多面的に見る力というのは

アートで養うことができます。

 

絵画や映画を見て、自分が何を思ったのか。作者はどういう意図を持って製作したのか。

そうやって常に第三者の意見を考えながら鑑賞していくからです。

 

BTSのおかげで、私はまた

「アートをしっかり学びたい!」という気持ちにさせてもらえました。

 

ということで今、私は芸術教養学を勉強しています。

日本の眠っているたくさんの宝を見つけ出して、自分なりに咀嚼してみなさんに紹介したいと思っています。

 

そして、子育てにも絶対に活かせると思っています。

古代からの芸術、流れを学ぶことで

宝を見つけ出す力や良い、悪いの二元論ではなく「そんなこともあるよね」という多面的な考えが養われるからね(^^)

 

ということで、こんなに長い文章読んでいただきありがとうございます!

次回は韓国ドラマから学んだことを書きます。(笑)