Tita Media

山口県子育てサークルTITAが子育てをアートで彩るヒントを紹介するメディアです。

もうすぐ3歳の娘。すべり台を一人で滑ってくれません。

 

もうすぐ3歳になる娘はかなり臆病です。

滑り台を滑ることができるようになったのは2歳過ぎたあたりでした。

 

今でも一人でスムーズに滑ることは稀で

必ず私が手を伸ばして待っていないと

安心して滑りません。

 

それどころか「大丈夫だよ!」と

声かけしないと滑れない日も未だにあります。

 

何回も通っている

公園だったとしても、です。

 

いくら遠くから

「できるできる!」と励ましても

「こわいーーー😭」と泣き出します。

 

後ろからお友達が

『滑らないのー?』と急かしても

一人では滑らずに

次々と「お先にどうぞ」と譲ります。

(そして最終的には絶対一人では滑りません。)

 

 

私自身、臆せず一人で遊ぶ子どもだったので、娘のあまりのビビリっぷりが

不思議で仕方がありませんでした。

 

なんでやらないんだ?

まずはやってみればいいのに。

 

そうずっと思っていました。

だから、娘にも同様の声かけしていました。

 

「できなくてもいいから

大丈夫!

まずはやってみて!」

 

ですが、一向に改善されませんでした。

一体、誰に似たんだろう。

 

あー、そうだ。

一人しかいません。

 

石橋を叩いて叩いて叩きまくって

渡らない、夫です。

 

夫曰く、幼少期から

怪我しそう怖そうと思ったものは

絶対にやらなかった。

挑戦なんて絶対しなかった。

おかげで大きな怪我なんてした事がない。と。

 

ちょ、おま!!!

 

完全にお主のDNAやんけ!!!

 

なるほどー。

そこで正反対である私の幼少期と比べてみました。

 

私の場合、切り傷は日常茶飯事。

 

保育園の頃は、用水路をジャンプで飛び越えようとして転落したことがあるし

(この時は姉と姉の友人らが必死に助けてくれて事なきを得た)

 

小学生の頃は鬼ごっこに夢中になって

ジャングルジムから落ちて

脳震盪、骨折というダブルパンチを食らいました。

 

そういや、小学一年生のときに

高学年向けの高い鉄棒に無謀にも挑戦。

案の定まぶたに激突、そのまま切れて何針か縫う手術までしています。

 

まだまだありますよ?!←

 

高校生ときは部活で接触プレー

なんと靭帯を3本切っています。

(笑)

 

さて、ここで考えました。

 

a【元気よく臆せず遊び回る子ども】

b【慎重派で安全な遊びをする子ども】

 

どちらがいいでしょうか?

 

世間一般的にはaの子どもの方が「良し」とされていますが果たしてそうでしょうか?

 

私は確実にaの子どもでした。

が!

 

生傷は耐えないし、母親はしょっちゅう学校から呼び出されるし

病院に連れて行かなきゃならないしで

良いことばかりではありませんでした。

 

一方、bの慎重派の夫と娘のような子どもはどうでしょう?

 

確かに派手には遊びません。

だから、親も時々

じれったく思う事もあるかもしれません。

でも、大きな怪我はしません。

なぜなら、彼らは頭の中で

「あ、これは怖いぞ、やめとこう。」と

リスクヘッジして遊んでいるからです。

 

 

これってとっても

高度な遊び方じゃないか!?

 

私は楽しかったら「わーい!」と突き進んで痛い目見るタイプですが

 

夫や娘のような慎重派の子どもは

 

頭の中でロジカルに考えて

判断して遊んでいるんですよ?!?!?!

 

すごくないですか?!?!

 

(笑)

 

そして、そんな慎重派の子どもに

「君ならできる!大丈夫!まずはやってみて!」

なんて声かけしてしまった私は

本当に迷惑の極みですよね。

 

大反省しました。

娘もきっとこう思っていたでしょう。

 

「いやいや、違うねん!

大丈夫やないねん!

私の頭の中の《コレ、あかん、辞めとけ》ってセンサーがんがん働いとんねん!

やればできる?

いやいや、それ判断するの私やから

強要すんな、かぁちゃん!」

 

といった感じでしょう。

それを2歳の子が説明できるはずもないので

「怖いーーー」と泣くしかないんですよね。

ごめんね、娘。

ほんっと迷惑なかぁちゃんでした。

 

慎重派の子どもを無理やり

アクティブにさせる必要はないですね。

リスクヘッジするその素晴らしい能力を

生かす遊びを提案するべきでした。

 

娘は物をキレイに並べることが得意です。

きっとこれも、安全な場所で

彼女なりの考えや法則を元に遊ぶことが何より楽しいからなのでしょうね。

 

 

そういう子は、決まっている物事を遂行することで達成感や楽しさを得られるタイプなので、プログラミングが向いています。

 

またリスクヘッジが得意なので

税理士、会計士といった職も好きかもしれません。

 

逆に創造したり、臨機応変に対応しなければいけない仕事は向いていません。

接客業、営業職はきっと娘は上手くできないでしょう。

 

みなさんのお子さんはどっち派ですか?

 

 

世間一般的な「いい」とされる子ども像に常に疑問を持って接してみると新たな発見があるかもしれません。

これも物事を多面的に見るアート思考です。